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大学時代、上海へ短期遊学をした時のことです。ある日、お腹を壊してしまいました。痛くて痛くてどうにも我慢できず、近くにある有名な大学付属病院に行きました。漢方のお医者さまにかかり、針の治療を受けてみました。始めて針治療を受けるので、かなり不安でしたが、奇跡的に、直ぐに治ったので、私は伝統医学、針に大いに興味をもつようになったのです。 |
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大學時代,到上海短期遊學。某日,因肚子不舒服,去了附近有的有名的大學附屬醫院。在那裡看了中醫,試著接受了針灸治療。因為第一次接受針灸,雖感到不安,但奇蹟似的,恢復相當快,我於是對傳統醫學,針灸開始十分感興趣。 |
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台湾に戻ってから、大学の伝統医療サークルに入りました。体のつぼと経絡を大まかに覚えてから、肘下と膝下は大体安全なので、サークルのメンバー同士でお互いに刺したり刺されたり、さしつさされつ、練習三昧の日を過ごしました。ちょうどその時、サークルの先輩たちはなるべく多くの新人を募集し、後輩を育てようと、自ら模範を示すため実験台になってくれました。私も思う存分に針の練習ができました。その結果、先輩たち全員はハリネズミのようになってしまいました。 |
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回台灣之後,參加大學的傳統醫療社團。大略上認識身體的穴道和經絡後,因手肘以下和膝蓋以下的部位大致比較安全,就和社團成員互相切磋比畫,實際下針練習。正好當時,社團的先輩們為了能多募集新人,也為了培育我們晚輩,親自示範,成為了我們的實驗品。我也盡興地練習。結果,先輩們全部都變得像刺蝟一般。 |
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さらに家でも自分で「稽古」できるように、薬局で針を買ったり、つぼの場所を示す人形模型や図解などを買ったりしました。様々な修行を経て、自分自身ではかなりレベルアップした、腕が上がったと思いこむようになったのです。 |
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為了在家也自己能「修鍊」,我在藥房買了針灸道具和有穴道的模型及圖解等。深信經過各種各樣的修行,自己針灸技巧也大幅提升了。 |
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ある夜、お父さんが風邪を引いてしまいました。しめしめ、チャンスだ、チャンスだ、これは針の腕試しの絶好のチャンスだと思って、私はお父さんの「説得のつぼ」をそっと押して、実験台になってもらうことに成功しました。それで、袖を捲くり上げて、まず薬用アルコールをつぼの上に塗り、いよいよ針を刺しました。お父さんはあーと大声を出したので、私は効いたぞと思ってすっかり安心しました。 |
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某天晚上,父親感冒了。我暗自竊想這是機會,這是驗證我針灸功力的絕佳機會,我巧妙地說服父親,成為我的實驗品。於是我捲起袖子,首先在穴道上面塗上藥用酒精,開始下針。只聽到啊大叫了一聲,我想奏效了!也就完全放心了。 |
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次の日、お父さんの具合を聞き、具合はどうですか?そして、体温計で体温を測りました。下がってます、さがってます、よかった、よかった、熱が下がりました。私の腕はいいでしょうと、自慢そうにいいました。ところがお父さんは淡々とこういいました。「いやいや、実は、針を刺された時、怖くて怖くて、冷や汗、油汗を一杯かいてしまってね。汗がだらだらだらだら出たお陰で、熱が下がったのだ。お前の腕とは関係ないよ。」どうやら、こんなやぶ医者、いやいや、無免許のにせいしゃ、密医の私を怖がっていたからでした。でもまあ、結果がよければ、全てよし! |
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隔日,問候父親身體狀況,拿出體溫計測量了體溫。降下來了,太好了,太好了,體溫下降了。我的手藝真好,自滿的說。然而父親卻淡淡地這樣說。「不不,其實,被針刺時,怕得出了一身冷汗。正因為流了滿身汗,燒就自然退了。與你的手藝無關滴!」原來他是因為十分害怕我這樣的蒙古醫生,不不,是沒有證照的密醫的我。但是也沒關係,結果好,全部好! |
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その後、社会人になって、針のライセンスのない私は、家族に怪しい医術を施すことをやめました。今は、針の代わりにつぼマッサージをしています。 |
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此後,踏入社會,沒有執照的我,從此不再對家族成員施行可疑的醫術。 |
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皆さん、健康のため、毎日つぼマッサージすることをお勧めします。特に「笑いつぼ」を沢山刺激すると、不老長寿に効き目がありますので、毎日このつぼを押して、笑いを絶やさず暮らしましょう。 |
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但以穴道按摩代替針灸。為了健康,我推薦大家每天按摩。特別是多多刺激「笑穴」的話,有長生不老之效,請大家推這個穴,用力的大笑吧! |
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もちろん、「笑いつぼ」、あるいは「説得のつぼ」がどこにあるか、お灸の教科書には載っていません。生活の中で自分自身が見つけ出すものです。でも、これらのつぼを覚えると、毎日の生活が楽しくなること請け合いです。 |
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