中国には「梁の上の君子」という泥棒を例えることわざがあります。「君子」ですよ!褒められている気がして、ちょっと照れくさいです。仕事について余り言いたくないです、言い難いです、はっきり言いますと、お宅の品物をよその所に移す、ここまで説明して分かるでしょう
実は、「泥棒」なんです。俺の名刺にはちゃんと君子引越し会社の社長と書いてある、宜しく!
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この道に進む決心をする前は、長い間失業していました。そんなある日、僕はある橋の下に乞食たちが集まり、話をしているのを聞いてしまいました。
「最近は米や醤油、野菜、お肉が値上がって値上がって、庶民たちは大変ですよ!」
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「うん、その通り。気の毒な話だな。」
「それに引き換え我々は米を買ったり、醤油、野菜、お肉を買ったりする心配がない。
うん、その通りこうして橋の下で暮らしているから、家賃の心配もない。
ガス代も電気代、水道代まで全部いらない。
泥棒に入られる心配もない。
本当に気楽なもんさ!」 |
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「馬鹿やろう!あんまり大きな声で言うな。聞かれたらみんななりたがるでしょ!」
この話の中で、僕の賢い頭に引っかかったのは「泥棒に入られる心配もない。」の一言です。考えてみたら、「いくらなんでも乞食にはなれない。だったら乞食よりもレベルの高い泥棒になったらどうだろう!」という結論に至りました。
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皆さん!泥棒という仕事は誰にでもできるものではありません。相当な才能と努力がないととても勤めることができません。まずは鍵の開け方。それから見つかったときの逃げ足の速さ。泥棒の天敵である警察や警察犬に見つかったら素早く逃げられるように日々のトレーニングを欠かさない。お陰様で身体は健康で丈夫、そして今までまだ一度も捕まったことがない。
泥棒になるためには鋭い観察力が必要です。せっかく忍び込んだのに何一つ収穫を得られないことがある。 |
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例えば、ある夜中のことでした。よく観察せず、一軒の家に忍び込みました。タンスを開けて見たが高価な着物は一枚もありません。米つぼには米がありません。入ったのはいいが、ここまで貧乏だとは思わなかった。呆れた僕はこの家の夫婦を慰めて励まして、持っている全部のお金200円を渡しました。その夫婦は涙を流してお金を受け取りました。 |
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僕はすっかりいい気分になって、自分は偉い「義賊」だと思い込んでその家を出ました。
ところが暫く歩いていると、「お∼い!泥棒∼∼泥棒」と、叫んで追いかけてくる者がいました。よく見たらさっきの家の主人じゃないですか!
「こいつ、せっかくの恩を仇で返すつもりか。
もはや人間ではない。
犬畜生にも劣る奴め。
そばに来たら拳骨で殴り倒してやる。」
両手を握って待っていると、息を切らして、やっと追いついてきたその主人は、
「はい!泥棒様。」
と片手をぐいっと差し出して、
「あの、おタバコが落ちておりました。」っと…。
こんなことがあったんです。
僕は僕の仕事を愛しています。自由気ままで、上司の顔色を伺う必要がない。出勤時間はいつも夜なのでラッシュアワーも避けられるし。本当に気楽なもんさ!!
「しっ!あんまり大きな声で言うな。聞かれたらみんななりたがるでしょ |
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